第65回電池討論会

第65回電池討論会実行委員長
京都大学大学院工学研究科物質エネルギー化学専攻 教授
安部　武志

電気化学会・電池技術委員会主催の電池討論会がまた京都に帰ってきました。前回の京都開催では幸運なことにノーベル化学賞のお祝いの会を兼ねることができました。翌年以降は新型コロナによりオンライン開催、ハイブリッド開催となりましたが、Withコロナとなった今回は久しぶりの対面開催としました。

電池討論会の主要テーマである蓄電池、燃料電池、キャパシタの用途は年々広がっており、多くの産業分野の中心的役割を担っております。一方で、資源的な問題が徐々に顕著になってきており、ポストリチウムイオン電池の研究に注目が集まっている中、電池のリユース、リサイクルにも関心が高まっております。このような背景のもと、本電池討論会では、欧米やアジアから次世代電池に関わる気鋭の研究者を招待し、前回と同様、International Session (International Symposium on Batteries, Fuel Cells and Capacitors)を各会場に組み込み、活発に討論をしていただく予定です。

京都の会場は今回も国立京都国際会館です。多くの方々に参加していただけるように、懇親会会場は広いホールで行います。多様なお酒も用意しますので、一献傾けながら電池の議論をしていただければ幸甚です。
第65回電池討論会が皆様にとって実りのある討論の場となり、電池技術の一層の発展に繋がる多くの学術研究の成果が発信されるとともに新たなアイデアが生まれることを期待しております。